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東京弁護士会所属弁護士

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PTAにおける「プロフェッショナル・チーム」創設のススメ

PTA活動
August 25,2020

はじめに

 毎年、新学期が近づくと、PTAの役員決めという、なんだか“魔女裁判”のような手続きが行われます。

 子供が通っている学校のPTAであればこそ、真剣に参加すべきと考える者の、やはり「仕事で忙しいから」、「上の子のときに役員をやったから」、「そもそもPTAに関わりたくないので」といった様々な理由で、「役員」を回避しようとする方が多くいます。

 中には、PTAの役員をやりたくないのでPTAから脱退します、という方もいらっしゃるようです。

 何だか「PTAの役員」というキーワードが、避けて通りたいよくわからないシロモノになってしまっているようなので、今回は、様々なPTAに助言している「プロフェッショナル・チーム」について紹介したいと思います。

「PTAの役員」の選出方法がよく知られていない

 そもそも「PTAの役員」ってどうやって決めているのでしょう。

 これまで様々な「PTA会則」を見てきましたが、中には数十年間も改正されないまま「会則の内容はヨクワカラナイけど、こんな感じで役員を決めている」というところや、「何となく、前任の会長と副会長が次の方々を決めている」というところ、また「ポイント制」という制度を設け、「役員をやったら3点、登下校の見守りをやったら1点、各家庭はこの点数を卒業までに10点貯める」というところ、様々なようです。

 ただ、共通するのは、特に1年生の場合、入学式が終わって各クラスに分かれ担任の紹介や各種の連絡があった後、何とも言えない雰囲気の中、「PTAの役員」を決める“儀式”が行われるのですが、役員をどうやって決めるのかについてロクに説明もないし、役員が何をやるのかもよくわからないまま何となく決まっていく(決まるまで、そのクラスは解散できない)ようです。

 ここで大切なのは、「PTAの役員」の選出方法を、「入学案内」などにわかりやすく説明しておくことです。

「家庭ごとの諸事情は、家庭ごとにそれぞれありますので、『ウチだけは』ではなく、皆さんで公平に分担して務めていきましょう」ということを理解すべきということです。

「PTAの役員の業務はいろいろあって面倒」という“思考停止”への対処法

 「PTAの役員」には、会長を決める、予算を考える、会議をする、総会をする、先生方と連絡をとる、名簿をつくる、イベントの企画をする、会計をする、会報を考える、書類を作る、買い出しをする、最近では「個人情報を管理する」など、面倒で難しい業務が多くあると理解されている方がほとんどです。

 その通り、面倒な業務が多くあるし時間をとられるので、「仕事で忙しいから」という“逃げ口上”を作出してしまいます。

 そこで、PTAに「プロフェッショナル・チーム」を創設し、この方たちに「スポット」で業務を分担してもらうことで 「PTAの役員」の業務を分散し、もって、「PTAの役員の業務はいろいろあって面倒である」という“思考停止”を解消することをおススメします。

 すなわち、大小あれど、一つの小学校には父親や母親などの保護者さまが100人以上はいるわけです。

 この方々の中には、公認会計士、税理士、司法書士といった計算や書類作成のプロがいらっしゃることもあるでしょう。国家資格ではなくても、商店街の店主など、ビジネスをやってらっしゃる方は「経理」について知らないはずがありません。

 また、他にも医師や看護師などの医療従事者、警備会社に勤めている方、通訳、デザイナー、保険代理店の方、さまざまな職業の方がいらっしゃいます。

 このような方々に、「1年を通しての役員の業務ではありません。例えば『総会の議事録の作成』、『年度末の決算』、『会報やポスターの作成』、『イベント時の保険の手続き』、『外国のお子さんへの連絡』などを、その時その時にお手伝いいただけませんか」という呼びかけをしておくことができるはずです。

 要するに、
① まず、「PTAの役員の業務」を洗い出し、
② 以下の内容の「プロフェッショナル・チームへの参加届」のようなものを作成し、PTAの役員の業務には、以下のようなものがありますが、役員だけではとても対応できません。
 このため、役員のように年間を通して活動するのではなく、その都度、業務が必要になった時だけに手伝っていただける方を募集します。
 皆さまの特技、能力などの参加・登録をお待ちしております。
③ 協力いただける保護者から、「私は〇〇という職業です。△△という特技があります。□□ができます」という届出をしてもらい、
④ 実際に、必要な業務が発生した時に、当該保護者に連絡し、お手伝いいただく、
という制度を構築しておくということです。

 このようにすれば、PTA活動の効率化を図ることができるでしょうし、何より「PTAの役員」に対する「業務がいろいろあって面倒」という先入観を払拭でき、「それなら役員をやってもいいかも」という発想を持ってくれる方も増えることでしょう。

 ぜひ、PTAに「プロフェッショナル・チーム」を創設してみてください!

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